【見た目と中身】宇宙を駆けるよだか レビュー➃
4話「罠」のあらすじ
火賀になりたいという公史郎。火賀と公史郎が入れ替わるのかと思いきや公史郎の口から意外な提案が……。
『火賀とあゆみを入れ替えさせる。』そうすることであいつらの人生を滅茶苦茶にしてやる。『人は見た目じゃないなんてただの綺麗ごとだって。』
イチゴパフェをたべながら俊平と和やかな時間を過ごすあゆみ。そこに現れたのは赤月研究家の真緒。『あなたたち、このままだと命を落とすことになるわよ。』
インコが公史郎と然子の会話を聞いたからそれを伝えたという真緒。インコは元は人間で、自殺をするときインコと入れ替わった「アマガセさん」という人間だということ。
公史郎の策略を真緒から聞かされてもあゆみと俊平は信じようとしない。
あゆみは小さい頃物置に閉じ込められた時に公史郎に助けられた経験から。
俊平は長年の友情から。
公史郎が考えた策略はこうだ。
まず、公史郎があゆみを美術室に呼び出す(火賀には言わないでくれと頼む)
美術室では然子があゆみを待っている
公史郎が俊平を美術室の窓から見える位置にある階段に連れていき、あゆみに俊平が突き落とされるところを目撃させる。
あゆみと俊平が入れ替わる。
階段に俊平を呼び出した公史郎
公史郎『お前はいいよな。俺が何をしたって人が集まるのはお前ばかり。』『もう俺を応援するふりとかやめろよ。』『あの2人(あゆみと然子)が入れ替わったことで一番得をしたのはお前だ、火賀。良かったな、あゆみちゃんに振り向いてもらえて。』
激昂して公史郎につかみかかる俊平。もみ合ううちに公史郎は手すりから俊平を突き落とそうとする。
その様子をみてあゆみは助けに行こうと教室から出ようとする。逃がすものかと抑える然子。『その体でいるより火賀と入れ替わったほうがマシだろ!!』然子が言った瞬間。
然子を張り倒すあゆみ
『私はあなたとは違う!!もう元の体に戻れなくても、この姿でもここからあなたが悔しがるほど幸せになってみせる!!』
然子を突き飛ばしたあゆみは階段の手すりでもみ合う俊平と公史郎に逃げて!と叫ぶが
手すりから同時に2人は落ちてしまう。落ちた2人に駆け寄るあゆみと然子。
公史郎が先に目を覚まし言った。『なんやねん、これ?』
入れ替わってしまったのはなんと俊平と公史郎だった。5話へ続く……。
今回の5話ではあゆみが然子の体になって初めて自分がブスであることを自覚するシーンがあるのだが、そのなかであゆみが『これまで人を見た目の良しあしで見たことがなかったと語る。』これに対して僕が思ったのは『どんだけ純粋無垢で成長してきてんねん!!高校生でそんなことあるか?』だ。
普通の人間は人と比べることで自分の立位置を確認すると思うからだ。周りからちやほやされることは日常。可愛いと言われることも日常。
つまりあゆみの日常は僕からしたら異常なのだ。
人生イージーモードという言葉がしっくりくる女の子なのだ。
そりゃ然子もあゆみにどんな優しくされても『お前がそういう立位置からいうな。』
みたいな卑屈な気持ちになるわ……。と思った卑屈なぼくなのでした。