セキタニのブログ

好奇心の赴くままに…

【見た目と中身】宇宙を駆けるよだか レビュー③

3話「告白」のあらすじ

謎の電話の女から、自分の研究に協力すれば入れ替わる方法を教えるといわれたあゆみ。

火賀と2人で電話の女の研究所に向かった2人は赤月研究家の

宇金 真緒…うこん まお(関めぐみ)に会う。

拾ったインコは真緒のもので「入れ替わりをした人間にしかなつかない」という特徴

を持っていた。つまりインコがなついた人間は入れ替わりをしたということ。

 

真緒は赤月の研究家として表向きに仕事をし、裏では入れ替わりの情報を集めてその情報を元に商売することで生計をたてていた。

 

真緒から聞かされた入れ替わりの条件

①赤月の日に自殺する

②その自殺を入れ替わりたい人間が見ている

③必ず死ぬ

あゆみが然子の前で死ねば元通りになって解決なのかと真緒に聞くと

『一度入れ替わりした人間は二度と元に戻れない』という。

真緒自体も昔入れ替わりを経験し、元に戻りたいという入れ替わり相手の自殺を見届けたが、その人はそのまま死んでしまった。

絶望した2人。研究所を後にしたあゆみは自分の家に向かう。するとそこでは自分の両親と楽しそうに食卓を囲む然子の姿が。

号泣するあゆみに火賀が告白する。

『元に戻られへんくてもいい。落ち込んだっていい。笑われへんくたっていい。好きなんや、あゆみが。』

答えを待つ間もなくなんとそこに公史郎が。あゆみの手を取り公園に連れていく。

火賀との会話の内容をあゆみに聞きあゆみが元に戻れないということを知った公史郎。

公史郎は火賀と付き合った方がお似合いだと言い残しそっけなく別れる。

公史郎の気持ちがやはり自分にはないと感じ傷つくあゆみ。

家に帰る途中、あゆみを待っていた俊平と会う。

急に告白したことを謝る俊平。今は自分のことだけ考えろとあゆみを励ましてくれた。

 

翌日の学校でひょんなことから俊平があゆみ(見た目が然子)が好きだとクラス中に知られてしまう。クラスメイトからはやし立てられ火賀はブス専になったとまでいわれる。

然子(見た目はあゆみ)は、あの見た目で誰かに好意を持たれるはずがない。早く、「冗談でした~っ。」ていつものようにおちゃらけろよ!!と憎しみを込めた形相で見ていた。

しかし俊平はみんなの前で、自分は本気であゆみが好きなこと。今の海根然子が一番かわいいと宣言する。

耐え切れず教室をとびだす然子。公史郎に今まで自分がどんなに辛い目に合ってきたか語りだす。その中で然子がなぜ公史郎に好意をもったのかが語られる。

それは落ち葉掃除を公史郎が手伝ってくれたことという傍からみたら小さな出来事だった。だが、父親が小さい時に出ていき母親との関係も険悪、学校でも居場所のない然子にとって公史郎は暗闇にさしたまばゆい光だったのかもしれない。

好きな気持ちを抑えることが出来ない然子は公史郎にラブレターを渡そうとするが、あゆみに今度告白するという公史郎の言葉を立ち聞きしてしまう。

あゆみに対し激しい憎しみと嫉妬を覚えた然子はあゆみと入れ替わることを決意する。

『ブスに生まれたことが間違いだった。美人じゃなきゃ誰からも愛されない。だから奪ってやったの、命がけで。小日向あゆみの人生を!!体ごと全部!!あいつは可愛い顔も友達もなんでも持ってるくせに史郎ちゃんも私から奪った。』

教室ではクラスメイトの前で明るくふるまうあゆみがいじられキャラみたいなポジションで受け入れられていた。

公史郎はいう、『今度は俺が火賀の人生を奪ってあげるよ』…4話に続く。

 

然子の性格が歪んだ原因、公史郎に惹かれた理由が今回の話で分かった。

火賀はあゆみの中身を愛し、公史郎は若干行動に違和感を感じるが入れ替わったあゆみに対して気持ちがないことがうかがえる。あるいはあえてそうしているのか?

そして入れ替わった人間は元に戻れないという衝撃の事実。これから公史郎は俊平に対しどんなアクションを起こすのか?

そしてあまり幸せそうにみえない然子。本人はきづいてないけどあゆみに対して嫉妬が強すぎるあまり「逆恨みだろ。」、と思う場面が今回の3話では見受けられた。然子が人を信用できなくなった理由も共感はできるが他人ごとの目線でみると然子の顔が原因というより性格、つまり「中身」のほうに原因があるから人が寄り付かないんだろうなと思った。潜在意識では人と関わりたい、でも裏切られるのが怖いから人を遠ざけてしまうというジレンマ。漫画ジョジョの奇妙な冒険で『暗い美人より明るいブス』という名言があったがまさに然子は明るいブスになれば周りも受け入れやすくなるのだろう。

入れ替わったあゆみがいじられキャラのポジションにいったように。

まーそういうことは言うがやすし行うが難しで性格ってなかなか変わんないもんな~と思い然子に共感する僕でした。